集中治療医のStudy Melbourne

麻酔科系集中治療医が家族4人でオーストラリア・メルボルンへ博士課程留学!初めての海外研究生活、メルボルンライフの模様をお送りします!

2年経過・研究について

オーストラリアに来て2年が経過したので、定期的に振り返るシリーズ。

 

今回は研究について。過去の振り返り記事はこちら。

6ヶ月経過・研究について(前編)

6ヶ月経過・研究について(後編) 

1年経過・研究について 

 

最後に研究のことを書いたのは2ヶ月半ほど前。

その際は年明けから研究がいまいち進んでいないことを書いた。

進まぬ実験

それから2ヶ月、、、状況は大きく変わっていない。

 

結局その後も他の実験との兼ね合いで立て続けにキャンセル。

 

さらにここ最近はラボとしてとある資格の取得を目指していて、この準備が予想の十倍ぐらい大変だと判明。ついには全ての実験を一旦ストップしてその作業に集中するよう指令が下った。

 

不幸中の幸いと言えるのは、学生はその仕事から除外されていること。多少のボランティアで協力している以外は、ライティングやらに時間を割くことができている。

Thesisの方向転換

ということで色々なことが起こって実験が前に進まない状況。

そしてとうとう、このプロジェクトをThesisから外すことを提案された

 

まあ薄々予想はしていたけど、これは自分の中で結構大きな決断だ。

元々このプロジェクトは結果がポジティブでもネガティブでも、自分の領域の医療者なら誰もが興味あるであろう内容で、自分のthesisの中心に据えるつもりでいたので少し残念。

 

ただ、既にメインの実験を90%ほど終えたもう1つのプロジェクトだけでthesisとしては十分なデータが得られそうで、無理をする必要がないのも確かだ。

 

オーストラリアで研究を始めて「スムーズに行くと⚪︎⚪︎ヶ月で終わる」という想定が実現することは皆無で、大体2倍ぐらい見積もっておくのがよいと学んだ。そう考えると、自分のコントロール外で実験がキャンセルされまくっているこの状況に悩まされるよりは、さっさと見切りをつけてしまった方が良いのかもしれない。

 

指導教官側としても、PhD学生に対してthesisに必要十分な量以上のプロジェクトを課すのは、その学生のやる気・希望の如何に関わらず、安い労働力を搾取していると捉えられかねない、という懸念があるらしい。

 

プロジェクト自体が消滅するわけではないので、可能な範囲で実験を進めて後任の人に引き継ぐというのが現実的かな、というところ。

 

5月の中頃に博士課程2年のprogress review meetingで相談して承認になる見込み。

論文執筆は大詰め

上にも書いた通り、この2ヶ月はライティングの時間をたくさん取れて、半年かけて書いた論文が投稿間近になった。本当に長かった。

 

前回も書いたが、

"There is a very long way to go before this is of a publishable standard"

"This still requires a lot of work before it should be shared with other authors"

的なコメントと共に真っ赤になった原稿が返ってくる、がしばらく繰り返された。

 

しまいには、1人が直したものに対して他の人が「いやこれは違う」とケチをつけたり、複数のビッグネームから相反する意見をもらったりするカオスな状況に陥り、このやり取りは永遠に終わらない気さえした。

 

当然だが、内容もさることながら、ライティングスタイルなども各自こだわりがあると学ぶ良い機会でもあった。

 

少し愚痴を言わせてもらうと、そのこだわりが前面に出過ぎたフィードバックには戸惑うこともあった。例えばXXX decreased significantly かXXX significantly decreasedか、それはfirst author(私)とlast author(主指導教官)の好みでよくないか?と思う。フィードバックする人たち同士で修正し合うのを見ると非ネイティブの私はどうしたらいいか全く分からない。ちなみに私個人としては(特にXXXの部分が長いほど)後者の方がしっくりくるのだがこれは自分がフィードバックする立場になった際に気をつけようと思った点でもある。

 

で、そんなカオスな状況は最終的にはlast authorにまとめる責任があって、彼が直接話して折り合いをつけたりして収集がついた。特にDiscussionの中核部分に関しては、私の初稿の跡形はほぼなくなったが、それなりに良い仕上がりになった気がする。

 

最初の頃の「この膨大なデータをどうやってまとめたらいいんだ...」という状態を思えば、投稿できるレベルまで少しずつ磨き上げられていく過程は、かなり興味深いものだった。途中の味わった絶望感も含めて、長く記憶に残るに違いない。

 

この原稿、5月初めにひとまずIF40(!)ぐらいのジャーナルに投稿予定。ダメなら20ぐらいのもの。いずれにしても採用されたら私としては夢のようなのだが...果たしてどうなるか。まあ一筋縄ではいかないだろう。あまり期待せずに待つ。

今の心境

2年経って感じることは色々ある。賞をもらったり嬉しいこともいくつかあったし、それなりに楽しくはやっている。

 

しかしあえて1つを挙げるなら、やはり海外博士課程の「修行感」かな、と思う。

 

苦労して積み上げた少しの自信や達成感を一瞬にして打ち砕かれる、の繰り返し。

そして根底には常に漠然とした不安感。

 

前者については、留学前から予期していたし、自分の成長の過程として時間の経過と共にある程度は消化できる。

 

一方で、後者についてはいまだに良い対処法が分からない。留学前には予期していなかったこの心境。表現が難しいのだが、「常に試験前」みたいな感覚とでも言おうか...これがボディーブローのように効いている。そして残念なことにこの不安感は、博士課程の終わりが近づくにつれてさらに増していくことは目に見えている。

 

結局、今の自分がやっていることは、研究うんぬんではなく、「己と戦い」みたいなもので、これってまさに修行そのものなのでは?と思う今日この頃。

 

少しネガティブな感じになっているが、実際そんなに悪くはない。海外PhDに挑戦したことに後悔は全くないし、数年前に戻っても同じ選択をするのは間違いない。ただ、元々超ポジティブな人間でもない、むしろ心配性な性格なので、それなりに精神をすり減らしながらやっている、という話だ。他人に対してなら「いや大丈夫だよ」と確信を持って言えるのに、自分のことになるとそれができない不思議。自分の性格は変えようと努力してもなかなか変わらない。

 

「これまでも色々乗り越えてきたから今回も大丈夫」。心の底ではそう思うだけの自信はまだ残っているので、それを頼りにやっていこうと思う。

グレートオーシャンロード日帰り旅行

少し前になるがイースター休暇中にグレートオーシャンロードへ日帰り旅行に行ってきた。

 

ビクトリア州の超有名観光スポットとして知られるグレートオーシャンロード。

visitgreatoceanroad.org.au

メルボルンから南西方向に2ー3時間

ずーっと行きたいと思っていて、イースター中についに実現できた。

 

ただし今回は娘のBirthday Partyでの出費がかさんだのと、そもそも計画が直前すぎて安いホテルが確保できなかったので日帰りだった。

 

今回は日帰りということもあり、往路は内陸の最短ルートで十二使徒まで行き、そこからグレートオーシャンロードで戻ってくる計画。

朝8時頃に出発、車の中で朝食を摂りながらひたすら走る。

往路 Colac経由の内陸ルート

時間ほどかけて十二使徒の駐車場に到着。昨年末にシドニーまでの長距離運転を経験したおかげで2、3時間の運転が苦にならない。

 

十二使徒はおそらくグレートオーシャンロードの一番の見所。英語だとTwelve Apostles。何回読んでも覚えられない。

息を飲む絶景に感動!

続いてグレートオーシャンロードをメルボルン方向に走る。Apollo Bayでの昼食前に、少し道を外れて野生のコアラを探す。

この辺に野生のコアラがたくさんいるらしい

事前情報を元に、道路脇の小さなスペースに停めたりしながら捜索。

Great Ocean RoadからCape Otway Lightstationに向かう道のユーカリ

そして発見!!

心なしか動物園のコアラより可愛い気がする(多分気のせい)

最初見つけるまで少し時間がかかったが1匹見つけると次がどんどん見つかる不思議。

結局30分ほどで合計8匹ぐらい観察して満足。

ちなみにKennet Riverという有名なコアラスポットもあるが今回は行かなかった。

 

そしてApollo Bayのレストランで遅めの昼食。シーフードパスタ2種類と牡蠣。

www.apollobayseafood.com.au

手頃な価格で料理も一瞬で出てきたし味も悪くなかった。片方のパスタは何故かめちゃくちゃ伸びてたけど。

 

そしてビーチで子供たちを遊ばせる。少し肌寒い中子供たちはよくやるわ。

おそらく今シーズン最後の海遊び

この時点で夕方4時過ぎ。すでに日が傾き始めている。

 

またグレートオーシャンロードをメルボルン方面に走る。その名の通り、海沿いの道で眺めがとても良い。

 

途中、ふらっと灯台に立ち寄る。Split Point Lighthouse。

適当に立ち寄ったが運よく絶景に出会えた。

夕陽に輝く海

振り向くと灯台

なんと駐車場付近では野生のウサギにも遭遇。

 

しかし予定よりかなり長居をしてしまい、日暮れ近くになってしまった。こうなると道路に飛び出してくる動物たちとの衝突リスクが心配。(日の出と日の入り前後が彼らの移動の時間帯で危ないとよく言われる。)

 

家路を急ぎつつ、カンガルーが居そうな草原横に停車して目を凝らすと案の定大量のカンガルーを発見!

 

いよいよ真っ暗になってきたのでTorquay(グレートオーシャンロードの始まりの町)の手前で内陸に進路を変えて帰路についた。

 

結局家に着いたのは21時半過ぎ。長い1日だった。

リピート決定

この日は絶景はもちろん野生のコアラ、カンガルー、おまけにウサギにまで出会えて、自然豊かなオーストラリアの魅力を存分に堪能できた。

人気のスポットになるのも納得が行く場所だった。ということでリピート確定。

 

今回は日帰りで時間が限られていたので、今度は是非泊まりで行きたい。

12使徒から先にもチャレンジするのと、Apollo BayからTorquayに向かう海沿いの道の途中には小さな町がいくつかあって(Lorneとか)、そこに泊まってのんびり過ごすのもかなり楽しそう。

娘のBirthday Partyを開催

3月末に娘が6歳になった。今回は娘の希望でBirthday Partyを開催したのでその記録。

Birthday  Partyという文化

こちらでは子供の誕生日にBirthday Partyがよく開かれる。

 

日本ではあまり馴染みがないが、親がパーティを主催して、子供の誕生日を仲の良い友達に祝ってもらうのだ。場所代、アクティビティ参加費、料理、お土産(パーティバッグ)などは主催者(祝われる子供の親)が負担して、代わりに参加者はプレゼントを持参するという文化。

 

メルボルンに来て約2年、娘もそれなりの数のBirthday Partyにお呼ばれしてきた。

付き添いで参加する度に、準備する親は大変だろうなぁなんて他人事のように考えていて、うちは家族で祝えばいいかと思っていたが、娘がそれを許してくれなかった。友達のパーティに参加するたびに「自分もパーティをやりたい」「誰々を呼びたい」と話すように。結局それに押される形でパーティを開催することになった。

パーティー=結婚式

Birthday Partyの開催場所は大きく分けて、パーティースペースと公園の2つ。

 

パーティースペースは場所とアクティビティをセットで提供してくれる。プレイセンター(屋内遊び場)はもちろん、動物園や博物館、ダンス教室、アートスタジオなど、調べると本当に色々なところがパーティプランを提供していて、いかにBirthday Partyが一般的な文化なのかが分かる。

 

場所代を基本として、アクティビティ、軽食、パーティバッグなどのオプションがいっぱいあって、基本的にはお金を払えば払うほどパーティは豪華になり主催者の手間は減る。逆に自分たちで頑張れば安く済む。そういう意味では結婚式と全く同じだ。

 

公園でやる場合は、場所取りをしたり軽食や飲み物を自分たちでセッティングしたりと結構大変で天候のリスクがあるが、場所代はかからないし天気が良ければピクニック気分で最高に気持ち良い。もちろん料理を外注したり、イベンター(例えばプリンセスに扮してダンスやフェイスペインティングをしてくれたりする人)を呼んだりすることも可能である。

日程と場所を決める

さて、娘のBirthday Partyをやると決めたら、まずは日程決めと場所探し。日程は誕生日の週末の日曜午前、場所は娘の希望に合わせて工作ができるアートスタジオを探す。

 

結局、住む地域から車で20分ほど、公共交通機関でもアクセスが悪くない場所が見つかったのでそこを予約した。1時間半でスライム作りなどのアクティビティができる。娘の希望通りの場所が見つかってよかった。

招待状を送る

1ヶ月半前に娘に呼びたい友達をなんとなく聞いて、会場のキャパと予算でどこまで呼ぶかを決めて、親に招待状付きのメッセージを送る。呼ぶか呼ばないかの線引きがなんとも悩ましかった。

 

↓招待状はここで作った

https://www.canva.com/invitations/templates/birthday/

 

結局学校の友達を中心に、日本人の友達も数人、合計20人ぐらいに招待状を送った。数人は都合がつかず欠席と予想していたが、なんと全員が出席の返事だった。

店とのやりとり、ケーキの手配、パーティバッグの準備

その後は、パーティー会場とスタッフと主にメール、たまに電話で連絡をとって、当日にやるアクティビティを選んだり、食物アレルギーの子の対応の調整をお願いしたりした。

 

誕生日持ち込みのケーキは日本風の美味しいものを出したいということで、インスタで見つけた日本人のお店にお願いした。前日夕方に受け取り、一晩自宅冷蔵庫で保存して当日会場に持ち込み。

www.hakucustomcakes.com.au

見た目も味も最高だった

パーティーバッグもちょっと日本感を出したくて、白地の紙袋に和柄の折り紙で装飾、日本のお菓子をいくつか入れた。

日本らしさを出した袋 中にお菓子や小さいおもちゃを入れる

誕生日会当日

初めての誕生日パーティーということで直前まで色々不安で、心配性の妻は数日間うなされていたようだ(ここまでの準備は全て妻がやってくれていたので)が、本番は子供達が楽しそうにしてくれて安心した。

 

スライムを作り、途中少しダンスをして、バスソルトに色をつけて、軽食を食べ、最後にバースデーソングを歌ってみんなでケーキを食べた。

 

パーティー中の様子

とにかく会場のスタッフがすごくて、終始ハイテンションで子供たちの心を完全に掌握して、動物の群れの相手をするかのように子供達を操っていた。やはりプロはすごい。

 

主役の娘は少し恥ずかしそうだったが、大量のプレゼントをもらい、友達に囲まれて幸せそうだった。

普段送り迎えをほぼしていない私にとっては、娘が学校の友人たちとどのように接しているのかを知る貴重な機会でもあって、それなりに上手くやっていそうなことを確認できてホッとした。

 

1時間半満喫して、最後は子供にお土産のパーティバッグを渡して無事終了。

せっせと荷物を運び出し、会計を済ませ、大量のプレゼントを車に乗せて帰宅。

大量のプレゼントの前でポーズを取る娘

自宅に帰ってから参加してくれた人たちそれぞれに対して、お礼のメッセージと共に娘がプレゼントを片手にお礼を言う動画を送った。

頑張った甲斐があった

準備段階から約2ヶ月半、手間暇かけて準備した甲斐あって、無事Birthday Partyを終えることができた(妻、ありがとうございます)。慣れない異国の地でジャパンプライドまでしっかり出せたのはなかなかすごいと思う。

 

ただし、労力的にもお金的にも毎年はできない。娘には「来年はやらないよ」と強く念押ししておいた。息子もやりたいとか言い出したけど、今年は絶対やらない。2〜3年後小学生になって、もしまだオーストラリアにいたら1回ぐらいやってあげないとな。

息子が幼稚園へ

1月末に長いスクールホリデーが終わり、新年度が始まった。我が家の一番の変化は、息子が幼稚園に通い始めたこと。

息子、幼稚園児になる

2歳直前にオーストラリアに来た息子。しばらくはどこにも通わず、常に親と一緒に過ごしていた。娘に比べると発達もゆっくりで、英語はおろか日本語も拙い状況だった。

 

このままではマズいということで、チャイルドケアに通い始めたのが去年の6月。

taku-fcb.hatenablog.com

コロナ禍で産まれ、外の世界に触れる経験が極端に少なかった息子にとっては大きな変化だったと思う。

 

最初の頃は少し嫌がることもあったが、終盤はすっかり慣れて楽しんでいた。

 

週1回だったこともあり英語を自分から話す様子はほとんどなかったが、他人の言っていることはある程度理解できるようになったらしい。多少なりとも集団行動も身についたし、日々の刺激が増えたおかげか日本語も大きく成長した。

 

そして今回、満を持しての幼稚園(3歳キンダー)デビューである。

初登園の様子

初登園日は大学院の仕事を遅らせて、息子を見送りに。日本のように入園式で大々的に祝う習慣はないが、両親で送りに来て写真を撮ったりしている家族が多かった。

 

息子はしばらく前から入園を心待ちにしており、当日も意気揚々と初登園。初めての教室、初めての友達に怯む様子は全くない。むしろ教室内に置かれた色々なオモチャに目を輝かせている。数ヶ月前から「もうすぐ幼稚園!楽しみだね!」と吹き込んでいたのが功を奏したようだ。

どハマりしているスパイダーマンで全身コーディネート

親と離れる際も特に寂しがる様子もなく「バイバーイ」と言って去っていた。

あまりにあっけなくて肩透かしをくらった気分だったが、それと同時に、成長した息子の姿にジーンときた。

 

それから2週間余り、相変わらず楽しそうに通っている。友達数人の名前を覚え、お弁当ももりもり食べ、トイレにもきちんと自分で行っているらしい。

 

いやいや驚いた。まだまだ手はかかるが、親の想像をこえる成長を見せている。これから2年間、幼稚園生活を通してどんな姿に育っていくのか、本当に楽しみだ。

 

ちなみに今年度、3歳キンダーは週2日、合計15時間(政府の方針で拡大中)でお金はかからない。チャイルドケアでは1日170ドル近くかかっていたので金銭的なメリットもかなり大きい。

娘は小学1年生に

娘(5)はPrep→Year 1へステップアップ。

 

1年前Prepに入学した頃の初々しい姿が懐かしい。

taku-fcb.hatenablog.com

最近は頭を悩ませていた登校しぶりもかなり減って、こちらも成長を感じられる。

 

週5で現地校に通っているだけあって英語力は伸びていて、家では英語でぶつぶつ喋りながら遊んでいる。今はまだ日本語の方が喋りやすい様子だが、意識して学ばせないと逆に日本語が弱くなりそう。

 

新しいクラスはYear1&2の2学年混合クラス。2学年をどうやって教えるの?と思ったがオーストラリアではこの方式のクラス編成を取り入れている学校がそれなりに多いようだ。

 

12月の中旬に新しいクラス分けが発表され、一番の仲良しが再び同じクラスになった娘は大喜び。今はほぼ毎日一緒に過ごしているらしい。

 

さらに、娘に関しては新年度から習い事が増えた。これまでのバレエに加えて、本人の強い希望で水泳とパフォーミングアーツ(歌、演劇、ダンスなど)を開始。ついでに土曜日の日本語補習校もあるので大忙しである。

 

コミュニケーション能力の高さは相変わらずで、習い事で出会う初対面の子供ともすぐに打ち解けているようだ。もちろんその他の面で不安要素は多々あるが、この長所を維持して伸ばす機会を与えてあげたいと思っている。

まとめ

親の心配をよそに子供たちは確実に成長している。

 

子供を連れての留学は金銭面、時間面で大変なことも多いが、それ以上に彼らに救われていると思う。どんなに研究がうまくいかなくても、どんなに気分が落ち込んでいても、家に帰れば私に存在価値を与えてくれるのだ。

 

子供の成長についてはまた時々記事にしようと思う。

年明けからつまずく

今回は年明けからの研究の話。

 

今年の仕事初めは1/2。クリスマス休暇を延長する人が多い中、しっかりカレンダー通りにスタートした。

 

1週目は事務手続きや少しライティングをして、2週目から実験を開始。

 

クリスマス期間にリフレッシュできたし、皆の気が抜けている1月に実験をバンバン進めて、ロケットスタートを切るつもりで意気揚々と実験を始めた。

 

 

 

 

…が、完全に見通しが甘かった。

 

 

 

 

新年1発目の実験は全くうまくいかずデータが取れず。

 

2発目の実験は測定器具が上手く動かず私の実験から別の実験にプロトコル切り替えになった。

 

いちいち一喜一憂することでもないと頭では分かっているのだが、出鼻をくじかれた形でがっかりした。

 

が、実験とは本来そういうもので、予定通りに進むと期待する方が間違いなのだ。少し実験から離れていたからすっかり忘れていた。

 

このプロジェクトは私の博士論文の後半を構成する大事なもの。博士課程のスケジュール的に年末までにメインの実験を終わらせる必要があるのだが、どうも雲行きが怪しい。

新規プロジェクトの始動

1月後半はラボも本格的に動き出して、もう1つの新規プロジェクトが始動。

 

これは私を含む複数のラボメンバーのshared project。ただ、去年で一区切りついた私のプロジェクト(博士論文の前半)が元になっているので、プロトコルなどを熟知している私が中心的に関わっている。

 

このプロジェクトが難しいのは、外部の協力者によって日程が決まるので他の実験に関係なく実験がねじ込まれてくること。

 

うまくタスクの分散ができればいいのだが、私はどうもそういうのが苦手なようで一人で抱え込みがち。仕事をしてくれない同僚に密かに腹を立てたりして、開始直後にしてかなりストレスを溜めている。

 

ちなににこれ自体は博士論文には含まない予定なので、あくまで自分のプロジェクトを終えることを最優先にしながら、このプロジェクトにもコミットしなければいけない。これが簡単ではなさそうで、どうしたものかと頭を抱えているのが現状である。

執筆活動もイマイチ

去年からやっている論文執筆も思うように進んでいない。去年の8月頃は「年内にサブミットを目指す」とか言っていたのに、遅れに遅れて、もはやいつになったら投稿できるのやら、という感じ。

 

去年までに済ませていたIntro, Methodsに加えてResultsを1月中に書いて送り、指導教官からのフィードバックをもらって直して、 さらに他の共著者の2人に送ったところ、そのうち1人から

 

There is a very long way to go before this is of a publishable standard.

 

と手厳しいコメントをもらい、原稿が真っ赤になって返ってきた。

 

なんというか…心の準備をしていても、誰もが経験することだと分かっていても、ありがたいことだと分かっていても、辛辣なフィードバックにはダメージを負わされる。

 

ものすごい時間とエネルギーを割いて実験して、大量のデータを時間をかけて解析して、やっと執筆した原稿にタフなフィードバックが入る。

 

元気な時なら「これぞPhDの醍醐味!」とか言えそうだが、今はネガティブな思考に囚われている。「自分で選んだとはいえ、この茨の道に本当にそれに見合う価値があるのだろうか?」などと要らぬ疑問が頭の中を占拠し、私から考える力とモチベーションを奪っていく...。

 

 

実験がうまくいかず執筆も思うように進まない、流れが悪すぎる2024年のスタート。

忍耐力が試される今日この頃である。

気晴らしに行ったカフェ

 

 

 

 

2024年の抱負

去年に続き今年の抱負を挙げたいと思う。

生活面での目標

・健康増進:週2ジム通い

去年の振り返りでも書いた通り、健康状態が研究生活にも悪影響を及ぼしている状況。なので今年は健康増進が一番優先度が高い。

 

早速家に近いジムに登録したので、継続して通うのが目標。逆にハマりすぎて筋肉中心の生活にはならないように気を付ける。

 

ついでに家族の健康も大事。息子はここ数ヶ月ようやく足の症状が出なくなった。と思ったら新年早々家の中で転んで額をパックリ切り、病院で縫合処置を受ける羽目に。

 

出ていくお金も馬鹿にならないので病院にかかるのはできるだけ避けたい。このままだと息子と私で渡豪前に払った医療保険の元が取れてしまいそうな勢い。健康大事。切実に。

 

・フルマラソン完走

健康増進の延長でせっかくなのでフルマラソン完走を目指すことに決めた。

 

・IELTS 8.5

まだまだ英語には苦労しているのでコツコツ勉強を続けたい。そしてできれば年末にもう一度IELTSを受ける。Writing、Speakingでもう少し良いスコアを取れれば不可能ではないはず。

研究面での目標

・論文2本出版、2本投稿(生産力の向上)

PhDも佳境を迎える今年。それなりのアウトプットが絶対条件。First Authorで少なくとも2本出版、2本投稿は達成したい。この他にCo-authorでの論文が少しでれば嬉しいが。

 

残念ながら現状は論文を書く生産力が全然十分なレベルに達していない。今年の執筆を通して、自分の中での論文執筆に対するハードルをもう少し下げられるようにしたい。

 

・国際学会2回、国内学会2回発表

イギリスでのInvited talkの他、アメリカの国際学会に参加するのが目標。他にも定期的に学会発表の機会を得て、プレゼン能力を磨きたい。

 

・PhDの終わりに目星をつける

私のPhD終了予定は2025年5月〜11月。それを考えるとin vivoの実験は今年中に終わらせないといけない。片方のプロジェクトはやっと今月から再スタートの予定なので気合を入れて頑張りたい。

 

・PhD後の職探しの準備

書類申請の準備、こちらのICUドクターたちとの必要なネットワーク作りなどをしっかりやりたい。

 

飛躍につながる1年になりますように。

クリスマス旅行2023③:シドニーの夜景、そして帰路へ

シドニーへのクリスマス旅行の記録その③(最後)。

5日目:ブルーマウンテンとシドニーの夜景

この日は世界遺産Blue Mountainsへ。

シティからは車を飛ばして1時間半ほど。直前に12時間の移動を経験したのでとても近く感じる。

 

急勾配のトロッコやケーブルカーがあるScenic Worldは予約がいっぱいで断念。それでもLincoln's RockとEcho Point(Three Sistersが見える有名な場所)の2か所を訪れ、息をのむような絶景に感動。

Three Sisters

大人だけならウォーキングを楽しむのも魅力的だが、約2時間の滞在でも充実感たっぷりだった。

 

次なる目的地は、家交換をした家族がオススメしてくれたアップルサイダーの醸造所。山の裏側に位置しており、Echo Pointからは1時間ほどのドライブ。

hillbillycider.com.au

ワイナリーと同様にレストラン併設で、アップルサイダーの飲み比べセットとピザで贅沢な時間を過ごした。

店内には樽が並ぶ

左端の白く濁ったサイダー(Scrumpy Cider)が一番美味しかった

 

ちなみにアップルサイダーとは発酵したリンゴ果汁から作ったアルコール飲料のこと。初めて飲んで、予想以上の美味しさに驚いた。ほぼジュースのようなものからスパークリングワインに似た味わいのものまで、様々な味を楽しむことができた(個人的には後者の方が好み)。

このお店、雰囲気も含めて◎。最短ルートからは外れるが、車でBlue Mountainsに行く人には是非オススメしたい。

 

 

その後は一旦滞在先に戻って、再びCircular Quayへ。今回は夜景を楽しむのが目的。

夜のOpera House

夜のHarbour Bridge (フェリーから)

夕食の場所を色々物色するも結局WhaleBridgeに落ち着く。牡蠣とムール貝で再度乾杯!

食べ終わってブラブラしていると、オペラハウス裏から上がる花火も見ることができた。

6日目:Manly Beachへ

この日は1日ビーチで過ごす予定でCircular Quayからまたまたフェリーに乗りManly Beachへ。ここで子供たちを丸1日遊ばせた。

快晴で絶好のビーチ日和

楽しかったのだが、日差しが強すぎてテント持参+日焼け止め塗り直しても夜には肌が真っ赤になってしまった。やはりオーストラリアの紫外線は恐ろしい。

 

1日ビーチで遊んで子供達も満足したかと思いきや、娘がまさかのプールをリクエストしてきた。仕方なく滞在先のマンションのプールに行き1時間ほどさらに遊んだ。ビーチ→プールは大人でも流石にキツい...クタクタになって最後の夜は終了した。

7日目:世界一の朝食→帰路へ

いよいよシドニー最終日。部屋の片付けを済ませて10時過ぎに出発。

最終日は日本でも有名なBillsへ。

www.bills.com.au

本店であるDarlinghurst店に向かうも行列が出来ていて断念。代わりにSurry Hills店に少し並んで入った。

「世界一の朝食」だそうです パンケーキ確かに美味しかった

ブランチを済ませ、いよいよ帰路へ。

往路で様子が分かっている分多少気楽ではあったが、やはり長距離ドライブはそれなりの覚悟が必要。

 

旅の最後に12時間のドライブはキツすぎるので、中間地点のAlburyで一泊することにした。

 

途中HolbrookにあるSubmarine Parkに立ち寄った。

ラボの同僚にオススメされた 古い潜水艦が遊び場になっている

休憩を挟んで合計6時間ほど走り、無事Alburyのモーテルに到着。そこで一夜を過ごした。

8日目:Alburyからメルボルン

翌朝、Alburyから再び車の旅。AlburyはNSW州とVIC州の境目のまあまあ大きい街で、博物館やダム、公園など観光スポットがいくつかあった。しかし妻が体調を崩したこともあり観光は一切せず、真っ直ぐ帰路に着いた。

 

途中Euroaという閑静な田舎町でトイレ休憩。

美しい公園でトイレ休憩

4時間ほど走り15時過ぎに無事メルボルンの自宅に到着。クリスマス休暇の旅はこうして幕を閉じた。

まとめ

メルボルンシドニー間のドライブは、予想していたよりはずっと快適だった。ロードトリップという新境地を開拓できて少し誇らしい気持ち。ただやはり移動疲れは半端なかった。お金に余裕があれば普通に飛行機移動が良い、というのが正直な感想。

 

久しぶりに訪れたシドニーの街はやはり素晴らしかった。観光客感丸出しでベタな観光スポットばかりを巡ったが、また来たいと思える素晴らしい場所ばかりだった。美術館や博物館にも足を運びたかったが、そういう文化的な営みは子供がもう少し成長してから。

 

2022年は田舎町のBright、2023年は都会Sydneyで夏のクリスマス。全く違う楽しみ方が出来た。

 

さて来年はどこへ行こうか。ゴールドコースト?海外に足を伸ばしてフィジーやNZ?そろそろ日本の正月も恋しい。

 

クリスマス旅行2023②:夏のクリスマス

クリスマスのシドニー旅行の記録その②。

2日目:水族館へ

クリスマスイブの2日目。この日のお目当てはDarling Harbourにある水族館。滞在先から徒歩15分ほどの距離なので歩いて向かった。

 

途中でQueen Victoria Buildingに寄り道。

QVBの美しい内装

朝のコーヒー

その後のんびり歩いて水族館へ到着。

www.visitsealife.com

オーストラリアに来て初めての水族館訪問だった。メルボルンにも同系列の水族館があるが、こちらはメインのところがずっと改修工事中だったのでまだ行けていない。

www.visitsealife.com

中は思った以上に規模が大きく、見るのにかなり時間がかかった。子供たちは大喜びで海の生き物たちに大興奮。特に息子は魚がかなり好きなようで、今度メルボルンの水族館にも連れて行きたいと思った。

サメに釘付けの息子

フェリーでCircular Quayへ

水族館でかなりの時間を費やした後、休憩がてら近くのイタリアンレストランで昼食をとる。そして今度はDarling Harbourからフェリーに乗りCircular Quayへ。

 

目当てはもちろんHarbour BridgeとOpera Houseの景色。ベタすぎるが、この景色がシドニーの一番の魅力だと思う。

シドニー、いやオーストラリアのシンボル2つ

周辺を少し散策したが、前日の移動疲れと水族館での消耗で疲れてしまったため大人しく帰宅してこの日は終了。夜はサンタさんを迎える準備などで地味に忙しかった。

3日目:クリスマス当日

我が家にも無事サンタがやってきて、午前中は子供たちがプレゼントで遊んで終わり。

 

昼頃になり飽きてきたところで車でBondi Beach周辺に行ってみることに。激混みでとても長居できる状況ではなかった。

クリスマス当日にも関わらず開いている店が多かったのが意外だった。

クリスマス当日、大盛況のBondi Beach

近くでジェラートだけ食べて近くの小さめのビーチに移動。しかしどこも大混雑で駐車場所を見つけるのにかなり苦労した。

www.maponewtown.com

で、ようやくたどり着いたのはCoogee Beach。

この日は子供たちに水着は着せず、足だけ付けて良い約束だったが、そんな約束をしたのが間違いだった。一瞬でずぶ濡れ、砂まみれになり30分もせず退散。一体何しに来たんだろうか...。

 

結局残りは家でしばらくのんびりし、軽く夕食を済ませた後、気を取り直してMartin Placeにクリスマスツリーを見に行く。

若干の雨模様ではあったが、ライトアップされたツリーの横で音楽の生演奏があり、クリスマスの雰囲気を堪能できた。

Martin Placeのクリスマスツリー

2022年はBrightという田舎にいてほとんどクリスマス感がなかったが、2023年はシドニーで夏のクリスマスの雰囲気を存分に感じられた。

4日目:タロンガ動物園 → 牡蠣を食べる

4日目はタロンガ動物園へ。フェリー移動でテンションが上がり、園内の景色の良さでさらに気分が高まる。立地の良さを存分に活かした動物園で、個人的にはメルボルンの動物園を遥かに上回る魅力があると思う。

絵になる風景

存分に楽しんだ後はCircular Quayに戻り、付近を散策。

 

そして新婚旅行で行った海辺のレストランで当時と同じ牡蠣を食べる。思い出のレストランがコロナ禍を生き抜いてくれて嬉しい。牡蠣と白ワインの組み合わせが最高だった。

maps.app.goo.gl

この日もここで体力が底をつき帰宅し終了。7年前ならもっと遅くまで出歩けたはず。

Circular Quayの景色は変わらないが、私たちは確実に年齢を重ねている。時の流れを感じずにはいられなかった。

 

続く。

クリスマス旅行2023①:Sydneyへのロードトリップ

クリスマス休暇、昨年のBrightに続いて今年はSydneyへ行ってきた。

taku-fcb.hatenablog.com

 

お金の節約のため、そして何か新しいことをしたくてロードトリップを選択。さらに日本人家族とのHome exchange(家の交換)も実現。普通とは一味違う旅行になった。

 

Home exchangeは別に記事にするとして、今回は旅行の様子を数回に分けて書いていく。

 

メルボルンシドニー(往路)

シドニーは学生時代に2ヶ月留学、さらに新婚旅行でも数日滞在した思い出の地(どんだけオーストラリア好きなの)。子供たちを連れてもう一度行きたい!ということで今回の旅行先に選んだ。

 

費用面が気になり少し二の足を踏んでいたが、車移動を選択することでそれも解決。

 

メルボルンシドニー間は最短ルート(inland road trip)で870km、約9時間の道のり。シンプルに遠い。ちなみにCoastal road tripを選ぶと+4時間で美しい海辺の景色を楽しめるらしいが、長距離移動に慣れていないこともあり今回は選択肢に入らず。

Inland road tripなら870km

 

初日は3時半起床の5時出発。

約30分後に高速に乗り、そこからひたすら走る。日本やメルボルン中心部と違い渋滞はないし道のりもシンプルなので、基本的には法定速度100-110km/hでひたすら走るだけ。どれぐらいシンプルかというとGoogle Mapのナビで「500km先左」と表示されるぐらいシンプル。

ちなみにこれは復路の案内

天気がよければ、広大なオーストラリアの大自然の中を進んでいくのは最高に気持ちがよい。

 

最早お馴染みのこの雄大な景色

ただし、動物(特にカンガルー)との衝突には注意が必要。特に夜明けと夕暮れ時が彼らが動き回る時間帯らしい。カンガルーの筋肉質な巨体に110kmで衝突すれば車体もノーダメージでは済まない。実際、行きの道で轢かれて衰弱してもなお道路中央で動き回るカンガルーに遭遇。幸い早めに気がついたので回避できたが冷や汗をかいた瞬間であった。

 

途中トイレ休憩のため何度かService Centreに立ち寄ったもののとにかく走り続ける。メルボルンのあるVictoria州からシドニーのあるNew South Wales州に入り、さらにしばらく走り、昼休憩のために立ち寄ったのがYassという街。

Yassの街並み

立ち寄って昼食を取ったのはTrader&Coという雰囲気の良いカフェ。

www.traderandco.com.au

モダンな雰囲気の店内

1時間ほど休憩して出発。シドニーに近づくにつれ車も増え、最後の30分はメルボルン近郊を走っている時と変わらない混雑具合。滞在先がシティのど真ん中ということで、入り組んだ道に何度か道を間違えながら、ついに目的地に到着!!到着したのは17時過ぎで出発から実に12時間が経過していた。

 

滞在先の家はシドニーのシティのど真ん中にあるタワーマンション。広々として窓からは海も望む最高のアパートであった。こちらからFacebookで家交換を呼びかけて実現したのだが、はっきり言って我が家(やや郊外の狭いアパート)とは家の格が違った。なんだか申し訳ないなと思いつつ、素敵な家を提供してくれたことに感謝しかない。

子供たちの様子

ちなみに長距離ドライブの間、子供たちは予想以上にお利口にしていた。出発時にベッド→車の移送に失敗して元気よく起床してしまい、朝5時から大騒ぎでの出発となったが、その後はかなり行儀良く振る舞っていた。事前に準備したパンや飲み物、好きな歌をかけるなどの作戦がかなり功を奏した。

 

中でも最強だったのはiPadNetflix。というのも長距離ドライブに慣れたオージーたちが皆口を揃えて「タブレットは必須、逆にそれさえあれば何とかなる」とアドバイスをくれていたのだ。車の座席に固定するiPadホルダーもAmazonで事前に購入し設置していた。そして彼らの言う通り、凄まじい効力を発揮してくれた。

こうなると空港までの移動や搭乗の待ち時間がない分、もはや飛行機移動よりも楽なのではと思えてくるぐらい。

 

幼い子供を連れて長距離ドライブ予定の方、タブレットの準備、オススメです。

到着後の夕食

到着日は観光する元気もなく、すぐ近くのスーパーで軽く買い出しをし、その後一風堂で夕食。

 

メルボルンにも一風堂はあるが、贅沢な感じがして行ったことがなかった。日本では気軽に食べられるラーメンもこちらではこういう特別な時に食べるイメージ。

日本と全く変わらない博多豚骨ラーメンが疲れた体に沁みわたった。

赤丸ラーメン 18ドルぐらい

これで1日目は終了。

とにかく不安のあった長距離ドライブを無事完遂できたのが何よりであった。

 

続く。

久々のIELTS

クリスマス前に駆け込みでIELTSを受けた。

 

IELTSを受けるのは大学院出願のために受けた2020年以来7回目。

taku-fcb.hatenablog.com


今回の受験目的はPhD後にオーストラリアで医師として働けるようにするため。必要なスコアは各バンド7.0以上で大学院出願の基準より厳しい。

 

2020年の時点でこの要件に肉薄していたのと、PhD中にIELTS対策に割く時間をなるべく少なくしたいこともあり、今回はとりあえず一度受けてみて現在位置を確かめてから対策を始める作戦にした。

 

ちなみに私が留学ライフ以外に普段からしている英語学習は

  • Cambly 30分週3回:特に教材を使わず30分フリートークがほとんど
  • Podcast:Luke's English Podcast, Hidden Brain, This American Lifeを趣味で聴く
  • Practical Everyday Englishという教科書を1年半以上かけてちまちま進めた

の3つ。

 

受験料とOne Skill Retake

久々のIELTSで気づいたことが2つ。

 

今回の受験料は410AUDだった。日本円で約39000円。3年で大幅に値上がりしたのかと思いきや日本では25000円程度で変わっていない。シンプルにオーストラリアの受験料が高いだけらしい。

 

それから最近、One Skill Retakeといって1つのスキル(例えばwriting)だけ受け直せるシステムができたらしい。これはかなり便利。

ielts.org

結果

前置きはこれぐらいにして、早速気になる結果は...

 

 

 

 

 

 

 

まさかの1回で要件クリア!!おー!

 

ReadingとSpeakingは手応えより低くてちょっとがっかり。Readingは時間内に終えてほぼ完璧だと思っていたし、Speakingはこれまでの最高スコア7.5を出した時より明らかに流暢に喋れていたはず…。どこがいけなかったのだろう。

 

Speakingは海外で受験すると周囲の受験生のレベルが高くてスコアが出にくいという噂があるが、まさかそれは本当だったのか?なんて考えたり。

 

逆にWritingは時間配分をミスり、Part 2が250 wordsに届かず終わるという失態を犯したが、なんとか7.0に届いた。

 

 

改めてこれまでの7回を振り返ると

2020年

 ① R 9.0, L 6.5, W 6.0, S 5.5, overall 7.0 
 ② R 7.5, L 8.0, W 6.5, S 6.0, overall 7.0
 ③ R 8.5, L 8.0, W 7.0, S 5.5, overall 7.5 
 ④ R 8.0, L 7.5, W 6.5, S 7.5, overall 7.5 
 ⑤ R 9.0, L 8.5, W 7.0, S 6.0, overall 7.5 
 ⑥ R 9.0, L 8.0, W 7.0, S 6.5, overall 7.5
2023年
 ⑦ R 8.0, L 9.0, W 7.0, S 7.0, overall 8.0 ←new
 
各バンドにブレはあるがoverallはかなり一貫していて、トータルの英語力がよく反映されるというのが私の中での認識。
 
RとSが手応えと違ったもののoverallが0.5上昇しているので、留学で少しは英語力も伸びていると言えそう。SとW、もう少し伸びてて欲しかったというのが本音ではあるが。
 
何よりこれでIELTS対策に時間を割く必要がなくなったのは大きい。
 

おまけ

余談だが今回のIELTSで一番記憶に残っているのは、
 
試験当日、受付で私の前に並んでいた若い女性が
 
Your test was yesterday.
 
と言われていたこと。試験日間違えるのは新しい...。
 
そして、それに対してテストセンターの人が「あなたにできることはGPに行ってMedical Certificateをもらうこと。そうすれば無料で日程変更ができるから。」と悪びれもせず言っていた。これも斬新。昔医学部の試験を寝ブッチして親(医者)に証明書を出してもらっていた知り合いを思い出した。