久しぶりの更新。最近の出来事をまとめておく。
福岡出張
3月中旬に集中治療学会の総会@福岡に参加してきた。
コロナ+留学で、おそらく5年以上ぶりの現地参加。留学前に世話になった人に会ったり、オンライン業務でのみ繋がっていた人と初対面したりできて収穫が多かった。海外からの招待講演を聞いて英語で質問をしたり、講演後に話しかけたり、留学前には出来なかったことができるようになって、少しは成長したんだなと思えた。
一方で、同世代の人たちが座長をしたり後輩の発表を何件も指導している姿を見ると、海外で臨床から離れて大した責任も負わず学生をしている自分が少し情けなくもなった。まあ隣の芝は何とやら。
自分の発表は「積極的に海外に挑戦しよう」的なシンポジウムで登壇の1件。日本語だし、研究の深い内容に踏み込むわけでもなくてだいぶ気楽だった。自分の中にある熱い思いを言葉に乗せて、全力で届けたつもり。朝イチで観客は少なめだったけど質問も複数出たし、手応えは悪くなかった。自身の登壇後や学会中に、何人か「オーストラリアのことについて聞きたい」と声をかけてくれたのはとても嬉しかった。

元職場の勉強会でプレゼン
学会の直前、日本での元職場に向けて朝の勉強会で発表する機会をもらった(オンライン)。こちらは2年半ぶり2回目。
初回は留学開始後半年も経たない頃だったがとにかく話せる内容がなくて困った覚えがある。今回は3年分の蓄積があって話すネタに困らなかったが、ストーリー作りには少し苦労した。表面的なキラキラ生活だけではなく、現実感のある苦労を伝えつつ、ネガティブにならず印象に残るメッセージを込めるのって実は結構難しい。
オンラインでの発表だったので反応が分からず手応えはなかったが、これまた終わった後メールやメッセージを複数もらえたので、少なくとも退屈ではなかったと思うことにする。
学会や元職場での発表を通して、自分の経験に興味を持ってもられるのは本当にありがたいなと改めて思った。最近は知り合いづてに相談を受けることも少しずつ増えてきたし、何なら実名でやってないのに「ブログ読みました」と言われることも複数回あって驚いている。今後はもう少し日本向けのアウトプットを増やしていきたい。
学生委員の話
PhDの研究以外に、今年は研究所の学生委員になった。理由はぶっちゃけるとCVを充実させるため。具体的にはCommunity Engagement(コミュニティへの貢献)が弱い点はボスにも指摘されていて、彼の強い勧めで選挙に立候補→近しい人に投票してくれーと頼みまくって何とか当選した。
引き受けた役割は、研究所内のシンポジウムの企画責任者。
ただ活動を始めてみて少し後悔、というか後ろめたさを感じている。学生委員の多くは20代前半〜中盤、おそらく修士/PhDライフが彼らの生活の大部分を占めていて、交流会やwell beingへの熱意がとても強い。対する私は家族もいるし、医師としてのアイデンティティもあって、純粋に研究のためにPhDをやっているので、アカデミック以外の活動には時間も割けないし興味もない。そのあたり、どうしても彼らと温度差を感じてしまう。だったら委員をやるなよと言われそうで少し後ろめたい。
でも私は最初からシンポジウムの責任者にのみに立候補したし、できないものはできないので割り切ってやるつもり。自分の仕事を全うしてあとはできる範囲でやろう...と考えている。
シンポジウムの仕事内容は、アブスト提出のフォーム作成、プログラムの作成、研究所内への周知など。研究所公式のacademic eventなので案内のメール1つ送るのにもシニアの人たちのチェックが必要。
まあそれは全然良いのだが、その割にいちいち「学生主導で...」「あくまで学生の考えを尊重して」みたいな枕詞を強調してきて笑ってしまう。その建前は本当に必要なのか?「学生に権限なんてないから全部確認しろ」と素直に言えば良いのに。
こういう本音と建前のギャップはこちらに来て何度も目にしている。「欧米の人たちはストレートにものを言うから」は少なくともオーストラリアでは当てはまらないような気がしている。それを身をもって感じられただけでも仕事を引き受けた価値があったと思える。
Grampians旅行
プライベートでは最近友人(日本人)家族とGrampiansに2泊3日で旅行に行った。当初は1月初めを予定していたが一帯が山火事で閉鎖になってしまっていたので延期になっていた。
今回は前回行ったMacKenzie Falls、Reeds Lookout(夕日)に加えてThe Pinnacleに挑戦。

Wonderland Carparkからスタートして結局往復2時間半ほど。疲れが溜まった3日目だったこともあり、かなりキツかったがなんとかゴール。これを歩ききった子供たちのタフさも嬉しい驚き。流石に文句タラタラかと思いきや、旅行から帰ってきて聞いたらこのウォーキングが一番楽しかったらしい。




他にもカレーを作ったり、バーベキューしたり、野生のカンガルーを眺めに行ったり、3日間じっくり堪能できた。普段は家族だけでの旅行がほとんどだが、他の家族と行く旅行も違った楽しみがあるなと思えた。
車のトラブル
この旅行の3日目の朝、早起きしてカンガルー鑑賞に行こうと思ったらエンジンがかからず。バッテリー切れ?ライト消し忘れたりしていないのになぜ?と思いつつロードサービスを呼んでジャンプスタート。
車は無事走るようになったが、その後からエンジンのかかりが悪くなりヒヤヒヤ。電波のない駐車場に車を停めてPinnacleの長いウォーキングを終えたあとは再度の立ち往生も覚悟したが、怪しい音を発しながらなんとかスタート。無事帰路についてメルボルンまで帰ってきた。
しかし数日後に自宅の駐車場で再度エンジンがかからなくなった。この時もジャンプスタートでスムーズにスタートしたので、これはバッテリーの寿命か...ということで近くのメカニックに持ち込んで交換してもらった。
旅行中にバッテリーが寿命を迎えるなんてなんとタイミングの悪い。しかし発覚したのが早朝で、ロードサービスも1時間足らずで来てくれたので、実害がほとんどなかったのが不幸中の幸い。
むしろ、こんなハラハラな展開にも関わらず、強烈アクセント&毎文末にMate(マイト)を付けてくるコテコテオージーメカニックにも余裕を持って対応できた自分に少しテンションが上がった。
初めてロードサービスを呼んだ時は渡豪半年にも満たない頃で、自宅近くなのにやたらとテンパった思い出がある。何事も経験だ、そしてこの3年でこちらの暮らしにだいぶ順応したんだなと、妙なところで感慨深い気持ちになった。
まとまりのない日記になったが今回はここまで。
オーストラリアに来て3年が過ぎたので、心境の変化や子どもたちの様子を纏めるシリーズを近々書きたいと思う。