集中治療医のStudy Melbourne

麻酔科系集中治療医が家族4人でオーストラリア・メルボルンへ博士課程留学!初めての海外研究生活、メルボルンライフの模様をお送りします!

2年経過・子供について

振り返りシリーズ、今回は子供について。

 

この1週間、友人の結婚式+αのため妻が1人で日本に一時帰国しており、私が1週間子供たちの世話をしていた。研究は1週間お休み。正確には子供が学校/幼稚園だった2日間だけはwork from homeだったのだが、仕事モードと家事モードの切り替えが上手くできずほとんど仕事にならなかった。

 

こんなに長く1人で子供の世話をするのは、オーストラリアに来て、いや日本も含めても初めて。色々大変だったが、おかげで子供たちとじっくり向き合う時間が取れてよかった。

子供たちの生活ペース

最近の子供たちの生活は、

 

娘:現地の小学校(月〜金)、日本語学校(土)、習い事(水泳、バレエ、ステージスクール)

息子:現地の幼稚園(月火)、習い事(水泳、 時々日本語/英語のプレイグループ)

 

といった感じ。特に娘は本人がやりたい習い事を足していったらかなりのハードスケジュールになっている。

日本語と英語のバランスは?

現地の小学校に通う娘(6歳、1年生)は英語がどんどん上達。現地の友達とも特に問題なくコミュニケーションを取っている。いよいよ親の発音や言い間違いを指摘してくることも増えてきた。

 

「耳」の良さはもはや親を完全に超えているようで、Taylor Swiftやらの英語の歌詞を聞き取って口ずさんでいるのには衝撃を受けた。

 

ただし家では日本語使用がメインで、日本語が通じる友人には日本語で話しかけている。たまに英語で独り言を言ったり、息子に英語で話しかけたりしながら遊んだりはしている。

 

一方、3歳の息子はまだまだ圧倒的に日本語が優位。週2回のキンダーでは英語の習得には不十分なようで、本を読むのも遊ぶのも「英語は嫌だ」と言っていて、街中で日本人を見つけると大喜びで話しかけるといった具合だ。

それでも、キンダーの先生や周りの言う内容はかなり理解しているようだし、この半年ほどは姉弟同士で英語で遊ぶ瞬間も少しずつ出てきた(姉の影響が強い)。I don't think so. とか I like you.など、短い文章は話すようになった。

オーストラリアの小学校教育

小学校に通う娘を見ていて、日本の教育と違い面白いと思った点が2つ。

 

①感情のコントロールについての教育がされていそう

自分の感情を色で表しましょうとか、怒りがどうしようもなく湧いてきた時にはどうするか?とか、そんなことを習っているようだ。娘のクラスには教室の隅にcalm spaceなるものがあって、負の感情が強くなった時は先生の許可を得てそこで落ち着くまで過ごすらしい(娘談)。

 

日本でもアンガーマネジメントなどと言われる時代だが、少なくとも私自身は学校で習った記憶がないのでとても新鮮に感じられる。どちらかというと感情を表に出すことを良しとされない日本の文化に対して、こちらでは負の感情とはきちんと向き合った上でコントロールするものという認識のようだ。

 

②「人と違うのは素晴らしい」「違いを尊重しましょう」が嫌というほど強調されている

オーストラリアが移民の国だからか、欧米の文化なのかは不明だが、とにかくこの姿勢が全面に押し出されているのがとても印象的だ。「皆と足並みをそろえて同じことを」と言われるのを見たことがない。「本当に小さい頃からそうやって言われ続けて育つんだなぁ」という感じ。日本人の感覚からするともう少し集団行動を教えたら?と思う場面も沢山あるが、それも一長一短でらこちらではそこまで重視されていない、というのが私の理解。

 

逆に、算数や国語ときいった普通の学業面については日本と比べてオーガナイズされていないように見える。そもそも教科書がなく、各自の進度に合わせて取り組む内容が異なるのがこちら風。見聞きした範囲でも子供によってかなりレベルに差がありそう。数年後に日本に帰る可能性を考えると、学校に任せっきりにしておくには不安すぎるというのが正直な印象。この辺は話は以前から聞いていたが、それを身をもって体感しているところ。

息子の様子

渡豪時2歳手前だった息子は、オーストラリア滞在期間が日本で過ごした期間を越えた。

 

親子分離は問題なし、昼間はオムツが外れたり、当初怖がっていたプールも楽しめるようになったり、と着実に成長している。

 

少し飽きっぽい娘と違い、1つの遊びや作業に集中して取り組むのが好きなようで、最近は魚にどハマりして日本で買った魚の図鑑を毎日眺めて喜んでいる。

 

キンダーでは友人が数人できたようだが、結局は1人で遊ぶことが多いよう。「今日は⚪︎⚪︎と遊べなかった...」的なことをよく悲しそうに話している。言語の壁の影響か、 COVID kidsで社会性の習得が遅めだからなのか、いやそもそも3歳児全般まだそこまで社会性が備わっていないだけなのかもしれない。とにかく「一人で遊ぶのでも全然いいじゃないか」という声かけをすることが多い。

 

娘が友達と遊んでいるのに混ざるパターンが多いのだが、娘の友人に疎ましがられることが多いのは少し可哀想。娘の友人が私たち親に対して「(息子が)私たちを邪魔しないように見張っててくれない?」と言ってきたり、息子が面と向かってGo away!!と言われたり。二番目の子の宿命ではあるのだが少し心が痛む。そんなことが多いせいか、最近は軽い癇癪を起こすことがありその時は少し大変。早く息子にも仲の良い友達が増えるといいなあと思っている。

まとめ

まとめると、6歳の娘は良くも悪くもオーストラリアの教育システムにがっつり乗っかって成長中。日本語も今のところは問題なし。

 

一方、息子は日本とオーストラリアの違いどうこうより、未就学児としてまだまだ手がかかる段階。特に息子に関しては、英語圏に住むメリットを享受するにはまだ数年はかかりそう。

 

また子供の様子は定期的に書こうと思う。