集中治療医のStudy Melbourne

麻酔科系集中治療医が家族4人でオーストラリア・メルボルンへ博士課程留学!初めての海外研究生活、メルボルンライフの模様をお送りします!

壁にぶつかる娘、乗り越えた息子

気づけば前回更新から1ヶ月経ってしまった。。。

今日はここ最近の子供たちの様子を。

 

オーストラリアに来て1年半弱、適応力で家族3人を圧倒的にリードしてきた娘。その様子は何度かブログにも書いた通り。

taku-fcb.hatenablog.com

そんな娘が最近はどうも調子が悪い。いわゆる「登校しぶり」がひどいのだ。

 

毎朝妻と一緒に学校に行くまでは至って順調なのに、いざバイバイしようとすると全力で拒否。妻がハグやハイタッチをして送り出そうとしても、先生やクラスメイトが優しく招き入れようとしてくれてもほとんど効果なし。

 

2ターム目の初めから登校しぶりが始まり、当初はさして気にするほどではなかったのだが、ここ1〜2ヶ月で急激に悪化。遂に先日、教室に入るのを拒む娘をどうしても説得できず、娘が学校のオフィスに連れていかれるという事件が起こった。

 

ネットで調べると原因になりうることが色々書いてあるが、どれもあまりピンとこない。

 

例えばひどいイジメにあっているわけではなさそうだし、本人に聞いても「だってママとバイバイしたくないんだもん」としか言わない。

 

親の愛情不足も影響するかもというので、子供への接し方を変えてみたりした(なるべく叱らないようにするなど)があまり効果は得られなかった。

 

そんな中つい最近、プチ参観的なイベントがあった。

私たちは夫婦で参加したのだが、そこで目にしたのは、、、完全には馴染みきれていないように見える娘の姿だった。「一緒に遊んでもいい?」と聞いてNo!と言われて落ち込む娘、入れる輪がなくて一人で遊び始める娘。

 

 

...実際にはそんな大袈裟なものではなくて、同じような子は何人もいるし、2人で夢中に遊んでいるところに入ろうとして嫌がられるのは特に女の子にはよくありそうなことだ。楽しそうに会話している瞬間ももちろんあった。登校しぶりがなければ気にならない程度だったと思う。

 

それでも、明るさが一番の取り柄だったはずの娘が仲間に入れずシクシクしているのを見ると胸が痛む。娘を現地校に放り込んだ選択が良くなかったのだろうか、せめて1年遅らせた方が良かったんだろうか、私たちの愛情が足りていないんだろうか、などと自分達を責められたような気持ちになって夫婦で頭を抱えてしまった。

 

結局オフィス直行になったのは1日だけで、その次の日からは少々渋りながも教室には入れるようになったらしい。担任の先生が娘と直接話をしてくれたらしいのでそれが効いたのかもしれないし、ただ精神的な揺らぎの底を見ていただけなのかもしれない。

 

結局登校しぶりの原因は今も分からないままだが、親としてできる限りのサポートはして、あとは見守るしかない。

 

もしかしたらこれも成長の過程なのかもしれない。これまで相手の反応も気にせず一方的に話しかけるドッチボールスタイルのコミュニケーションが主だった娘が、相手の反応を感じ取れるようになり、時折生まれるネガティブな感情に向き合っている。こういう経験を経て言葉のキャッチボールが成り立つようになり、他人と適切な人間関係を築くことができるようになるはずだ。...ともっともらしい理屈を整えて、あまり悩みすぎないことにする。

Phonixから英語を学ぶと...

そんなちょっと心配な娘だが英語力は順調に向上中。流暢さだけなら最早親たちを凌駕しているかもしれない。

 

最近は学校でライティングの授業があるようで、これが結構面白い。

子供たちはPhonix(音)から学習をスタートしているので、ライティングの際には聞こえた文章をphonixにあてはめて文字起こししていくのだ。

単語の間のスペースを忘れるのもあるあるらしい。これも自分達では考えられない

When I grow up, I goin (am going) to be a Rapazou (Rapunzel) bicos (because) Rapansol is long long hre (hair) and she is so much cind (kind) and Rapansou is byrdfil (beautiful).

綴りはまだメチャクチャ(それでも短期間でかなり進歩している)だが、自分達の英語の学び方との違いがはっきり見えて興味深い。

落ち着いてきた息子

一方、5月から週に一度保育園に通い始めた息子。最初は毎週体調を崩していたがようやくその波が収まって我が家にも平穏が訪れつつある。

 

当初行くのを嫌がっていたのも最近ではなくなり、むしろ親から離れて何かをできることに誇りを感じているようだ。同年代の子供たちとも仲良く遊べるようになってきたようで安心した。

 

担当保育士の話では、彼らの言っていることは概ね理解している様子で、本人も"Yes", "No", "More"といった簡単な言葉を返しているらしい。

先日いきなり"Can I have ice cream?"と発したのにはびっくりした。子供の脳みそ、恐るべし。

 

来年度からは娘が通っていた幼稚園に通えることが決まってこちらも一安心。

 

まさか息子より娘への心配が大きくなる日が来るとは...!

 

...なんて話していたら、本日になって以前悩まされていた足の痛みが久々に再発した模様。なぜ今さら。

 

一難去ってまた一難。

 

当分心配の種がなくなることはなさそう。

 

だけどこれが平常運転だと思えば、ある意味平和な日々だとも言えるかもしれない。