3月末に娘が6歳になった。今回は娘の希望でBirthday Partyを開催したのでその記録。
Birthday Partyという文化
こちらでは子供の誕生日にBirthday Partyがよく開かれる。
日本ではあまり馴染みがないが、親がパーティを主催して、子供の誕生日を仲の良い友達に祝ってもらうのだ。場所代、アクティビティ参加費、料理、お土産(パーティバッグ)などは主催者(祝われる子供の親)が負担して、代わりに参加者はプレゼントを持参するという文化。
メルボルンに来て約2年、娘もそれなりの数のBirthday Partyにお呼ばれしてきた。
付き添いで参加する度に、準備する親は大変だろうなぁなんて他人事のように考えていて、うちは家族で祝えばいいかと思っていたが、娘がそれを許してくれなかった。友達のパーティに参加するたびに「自分もパーティをやりたい」「誰々を呼びたい」と話すように。結局それに押される形でパーティを開催することになった。
パーティー=結婚式
Birthday Partyの開催場所は大きく分けて、パーティースペースと公園の2つ。
パーティースペースは場所とアクティビティをセットで提供してくれる。プレイセンター(屋内遊び場)はもちろん、動物園や博物館、ダンス教室、アートスタジオなど、調べると本当に色々なところがパーティプランを提供していて、いかにBirthday Partyが一般的な文化なのかが分かる。
場所代を基本として、アクティビティ、軽食、パーティバッグなどのオプションがいっぱいあって、基本的にはお金を払えば払うほどパーティは豪華になり主催者の手間は減る。逆に自分たちで頑張れば安く済む。そういう意味では結婚式と全く同じだ。
公園でやる場合は、場所取りをしたり軽食や飲み物を自分たちでセッティングしたりと結構大変で天候のリスクがあるが、場所代はかからないし天気が良ければピクニック気分で最高に気持ち良い。もちろん料理を外注したり、イベンター(例えばプリンセスに扮してダンスやフェイスペインティングをしてくれたりする人)を呼んだりすることも可能である。
日程と場所を決める
さて、娘のBirthday Partyをやると決めたら、まずは日程決めと場所探し。日程は誕生日の週末の日曜午前、場所は娘の希望に合わせて工作ができるアートスタジオを探す。
結局、住む地域から車で20分ほど、公共交通機関でもアクセスが悪くない場所が見つかったのでそこを予約した。1時間半でスライム作りなどのアクティビティができる。娘の希望通りの場所が見つかってよかった。
招待状を送る
1ヶ月半前に娘に呼びたい友達をなんとなく聞いて、会場のキャパと予算でどこまで呼ぶかを決めて、親に招待状付きのメッセージを送る。呼ぶか呼ばないかの線引きがなんとも悩ましかった。
↓招待状はここで作った
https://www.canva.com/invitations/templates/birthday/
結局学校の友達を中心に、日本人の友達も数人、合計20人ぐらいに招待状を送った。数人は都合がつかず欠席と予想していたが、なんと全員が出席の返事だった。
店とのやりとり、ケーキの手配、パーティバッグの準備
その後は、パーティー会場とスタッフと主にメール、たまに電話で連絡をとって、当日にやるアクティビティを選んだり、食物アレルギーの子の対応の調整をお願いしたりした。
誕生日持ち込みのケーキは日本風の美味しいものを出したいということで、インスタで見つけた日本人のお店にお願いした。前日夕方に受け取り、一晩自宅冷蔵庫で保存して当日会場に持ち込み。
パーティーバッグもちょっと日本感を出したくて、白地の紙袋に和柄の折り紙で装飾、日本のお菓子をいくつか入れた。
誕生日会当日
初めての誕生日パーティーということで直前まで色々不安で、心配性の妻は数日間うなされていたようだ(ここまでの準備は全て妻がやってくれていたので)が、本番は子供達が楽しそうにしてくれて安心した。
スライムを作り、途中少しダンスをして、バスソルトに色をつけて、軽食を食べ、最後にバースデーソングを歌ってみんなでケーキを食べた。
とにかく会場のスタッフがすごくて、終始ハイテンションで子供たちの心を完全に掌握して、動物の群れの相手をするかのように子供達を操っていた。やはりプロはすごい。
主役の娘は少し恥ずかしそうだったが、大量のプレゼントをもらい、友達に囲まれて幸せそうだった。
普段送り迎えをほぼしていない私にとっては、娘が学校の友人たちとどのように接しているのかを知る貴重な機会でもあって、それなりに上手くやっていそうなことを確認できてホッとした。
1時間半満喫して、最後は子供にお土産のパーティバッグを渡して無事終了。
せっせと荷物を運び出し、会計を済ませ、大量のプレゼントを車に乗せて帰宅。
自宅に帰ってから参加してくれた人たちそれぞれに対して、お礼のメッセージと共に娘がプレゼントを片手にお礼を言う動画を送った。
頑張った甲斐があった
準備段階から約2ヶ月半、手間暇かけて準備した甲斐あって、無事Birthday Partyを終えることができた(妻、ありがとうございます)。慣れない異国の地でジャパンプライドまでしっかり出せたのはなかなかすごいと思う。
ただし、労力的にもお金的にも毎年はできない。娘には「来年はやらないよ」と強く念押ししておいた。息子もやりたいとか言い出したけど、今年は絶対やらない。2〜3年後小学生になって、もしまだオーストラリアにいたら1回ぐらいやってあげないとな。