集中治療医のStudy Melbourne

麻酔科系集中治療医が家族4人でオーストラリア・メルボルンへ博士課程留学!初めての海外研究生活、メルボルンライフの模様をお送りします!

娘の1年

娘が小学校に行き始めたのが今年の2月。それから時間はあっという間に過ぎ、気づけばprepも終わり。

taku-fcb.hatenablog.com

ここ最近は学校のクリスマスコンサート、担任との面談など、1年の締めくくりのイベントがいくつかあった。

水泳教室

これは1年の終わりとは直接関係ないのだが、12月の最初の2週間で水泳教室があった。

 

本の学校で水泳といえば、夏の間体育の授業が全て水泳になるのが普通だったと思うが、オーストラリアでは1年に2週間ほど集中的にやるのが習わしのよう。娘の学校では月〜木曜×2週間、計8回水泳の授業があった。

 

その間親が日替わりでボランティアをしていて移動や着替えの手伝いをしていた。

私も1日だけ参加したのだが、これが結構面白くて、市民プールまでの10分弱の徒歩移動ですら、ただの着替えですら、なかなかのカオスだった。特に更衣室の男の子たちのやりたい放題には思わず笑ってしまった。水着を投げ捨てる、素っ裸で叫ぶ、着替え中の成人男性を指さして何か言う…日本の年長児ってもう少しorganizeされてなかったっけ?日本とは教育方針が違うからこんなものか。元気があって非常によろしいが大人たちは大変。改めて毎日相手をする学校の先生たちには頭が下がる思いだった。

 

娘は楽しそうにやっていて良かったのだが、レベル別のグループ分けでは一番下だった。こちらでは学校の授業とは別にスイミングスクールに通う子供が結構多い。娘も日本では通っていたが留学を機に辞めてそれっきり。娘も行きたいと言っているし来年からはスイミングスクールに通わせようということになった。

クリスマスコンサート

金曜の夕方から全校生徒とその親たちが集うクリスマスコンサートがあった。

 

学校のグラウンドにできた即席の舞台で子供たちがクラスor学年ごとにパフォーマンスするこのイベント。


グラウンド脇では生徒や保護者ボランティアの運営でピザ、ソーセージ、アイス、オモチャが売られていて、さらにはフェイスペインティングブース(これは外部から呼んだもの)や校内で育てた野菜果物の加工品の販売ブースもあった。

 

親たちは皆シートや椅子、食べ物飲み物を持ち込んでいて、ピクニックとお祭りが合わさったような雰囲気。学校の敷地内で堂々とビールやワインを飲めるのが面白い。運営スタッフもお酒を飲みながらチケットを売ったりしていて、このユルさがたまらない。

 

娘のクラスはシェフのコスチュームでRip up the recipeのダンスだった。小さい子供たちがキャッキャ言いながら踊っている姿はとても可愛かった。1ヶ月以上前から練習していただけあって、クオリティもなかなかで感心した。

ダンスが好きな娘は家でもよく踊っていて、本番も楽しそうにやっていた。

youtu.be

Dad's catch-up

クリスマスコンサートの前日には、父親同士の集まりがあった。2回目の開催で私は初参加。あまり乗り気ではなかったのだが妻に背中を押されて行ってみた。が、これが予想以上に楽しくて次も参加する気になった。

 

2クラスで10人強の父親が近所のパブに集まって交流。ガチガチのオージーから移民系の人まで様々。バックグラウンドも多様で研究者同士の交流会とは違う新鮮さがあった。子供の話もそこそこに、しょうもない話で盛り上がったり、はたまた同じ大学でPhDをやっているパパとじっくり話したり、実りのある3時間だった。

 

1年で数える程しか送り迎えをしていない私だが、学校のイベントや週末の誕生日パーティ、play dateを通して少しずつ繋がりを広げ、顔を合わせれば笑顔で握手して会話できるぐらいのパパ友が何人かできたのはこの1年の予想外の収穫だった。

保護者面談

先週にはクラス担任との保護者面談もあった。年度途中の面談には参加できなかったので、私に取ってはこれが初めての機会。

 

Reading, writing, mathそれぞれについて、娘が取り組んだノートやプリントを見せながら、娘がどれだけ成長したのかを担任の先生が丁寧に説明してくれた。

 

 

Readingやwritingに関してはこの1年で問題なく溶け込めるレベルになったらしい。

特に初期には遅れをとっていたwriting。日本語に比べるとまだ拙いように見えるが、クラスの中で特別遅れているわけではないらしい。

 

確かに娘が書いた絵日記からはその成長ぶりが伺える。初期のものは絵のみで文章なし。それが最近のものは意味をなす文章を書けているのだ。

空白の絵日記 2023年2月

サンタへの手紙 2023年12月 - I love prinses (princess)

School Report(成績表)でも、今年1年は非ネイティブ(第二言語)としてアセスメントされていたのが、来年からはネイティブと同じ評価項目になりますとのことだった。

 

親から見ると少し不安なmathも全く問題ないと言われた。

 

数を昇順でも降順でも数えられるし、3桁の数字の概念も理解しているので大丈夫とのこと。

 

ただ、こちらのmathのカリキュラムは日本と違いすぎてどういうコンセプトなのか未だによく理解できない。将来的に日本に帰る可能性を考えるとやはり若干の不安は拭えない。

 

Kumonのドリルなどで簡単な足し算などをやらせていた時期もあったがあまり身にならず。最近は日本のタブレット教材で促しているもののあまり楽しそうではない。昔は「将来子供にはそろばんを…」なんて考えていたが、それもすっかり過去の話になってしまった。

 

まあでも親はいつでも過剰な心配をするもので…全体として娘はよくやっているようでとても安心した。

 

 

娘をしっかり見てくれた担任の先生には心から感謝したい。彼女は親からの評判もすこぶる良く、子供たちにもとても好かれていた。飴と鞭を使い分けて自由闊達な子供たちをよく纏めていたし、娘の様子もきちんと見てくれていて、ついでに英語もめちゃくちゃ聞き取りやすくて(地味に重要)、とてもありがたかった。ちなみに彼女は来年は別クラスを担任、しかも途中で産休に入る予定。娘もかなり残念がっている。

 

 

そして何より娘には1年間よく頑張ったと言いたい。

 

熱を出して休んだり、頭を打って早退したり、友達に嫌なことをされたと家で泣き出したり、登校しぶりで親や先生を困らせたり、細かいことは山ほどあったが無事1年を終えられてよかった。

 

親を遥かに超える適応力で育っていく娘の姿に親はいつも刺激を受けている。

 

 

来年が娘にとってさらに良い1年になりますように。