集中治療医のStudy Melbourne

麻酔科系集中治療医が家族4人でオーストラリア・メルボルンへ博士課程留学!初めての海外研究生活、メルボルンライフの模様をお送りします!

出発準備① 日本を離れる準備

オーストラリア出発まであと10日ほどになりました。
実感は全くわかないですが、出発の日がどんどん迫ってきています。
 
ここ1ヶ月ほど準備に追われていましたが、具体的にどんなことをしたかを2回に分けて挙げていきたいと思います。
 
①日本を離れる準備
②オーストラリアで生活を始める準備
 
今回は①です。

引越し

3月中旬にほぼ空き家になっている実家に引越しました。
 
理由はコロナのこと。オーストラリア渡航のためには出発直前の陰性証明が必要になりますが、その検査が陽性だった場合が結構面倒です。出発が延期になるだけならまだ良い(良くないけど)ですが、直前まで賃貸物件に住んでいると、賃貸契約は切れるが引越しがままならないというカオスな状況になってしまいます。
 
なので、ある程度余裕を持って退去する必要があり、こういう選択になりました。
ちなみに直前1週間ほどホテル暮らしという選択肢もなくはなかったのですが、小さい子供がいると大変なので断念しました。
 
ということで3月中旬に引越しを敢行。しかし子供2人がいる中での引越しの準備が予想以上に大変。段ボールの山は子供にとってはアスレチックで、よじ登ったり踏んだりやりたい放題。おまけに中身も掘り返しまくるから準備が進まず...
 
毎日子供が寝た後に数時間を荷造りにあてていましたが、結局当日の明け方までかかってしまい、引越し当日は疲労困憊でした。(ICUの夜勤に比べればマシだけど、、、という本音。)

車の売却

海外転出にあたり自家用車を売却しました。経験がないこともありストレスフルでした。
 
まず、ネットで読んだ通りに見積もりサイトに登録したら、登録した瞬間に電話が鳴り止まなくなり激しく後悔。
 
結局4社ほどに見積もってもらいましたが、他社の見積もりを聞く前に地元の小さな業者と売却の契約。途中で面倒になってしまったのと、その業者に即決を求められてまあそれでいいかなと思いサインした次第です。しかし、後に聞いた他社の見積もりと比較すると20万円ほど安く、こちらも後悔のタネに。
 
とりあえず減額とか他の追加請求がなく売却金額を受け取れればそれで良い、と自分を慰めていますが、振込はまだなので不安は消えません。

保険の整理

保険(仕事関連、家族関連)も一通り見直しました。一部は退会、その他は海外転出の届けと住所を実家に変更です。
ちなみに医師の賠償保険は継続にしています。これは万が一海外転出後に問題が発覚し訴訟になった場合のことを考慮してのことです。

契約類の見直し

引越しに際してライフラインの契約変更や郵便の変更はもちろん、NHKも退会、サブスク系も解約しました。(NHKは契約開始時は玄関先まで押しかけてくるのに退会手続きは面倒で時間がかかる。)

子供の予防接種

幼い子供がいる場合は可能な範囲で予防接種を済ませていくのが良いと思います。
日本とオーストラリアの定期接種の違いはこちらにまとまっています。(なぜか横浜市。)
私の場合は上が4歳、下が1歳10ヶ月の時点での渡豪となります。
 
上の子は日本脳炎の3回目を少し早めに接種、下の子は打たずに渡豪になります。一時帰国した時か完全に帰国した時に打つ予定です。
 
オーストラリアで定期接種になっている髄膜炎菌ワクチンについては渡豪後に接種予定。(日本で事前に予約すれば打てる小児科もあるようですが、オーストラリアでは留学生家族も無料で受けられるようなので向こうで打つことにしました。)
 
ちなみにオーストラリアでは定期接種をきちんと受けていないと幼稚園や保育園への入園が許可されないようなので注意です。(渡航後に日本の母子手帳をもとに予防接種記録を登録する。

その他

  • パスポート更新(ビザ申請前に)
  • 免許更新:海外転出であれば期限前に更新が可能
  • 国際免許証取得
  • クレジットカードの整理、新規取得
  • 銀行などの確認:海外からネットバンキングが使用できるかどうか、銀行毎に確認が必要
  • 転出当日の移動手段の確保(レンタカー)
  • 航空券の購入
  • 歯科治療:オーストラリアは歯科治療が高額&基本的な保険の対象外なので
 
以下はまだやっていないこと(直前に行うこと)です。

役所の手続き系

海外転出届などは直前に行う予定です。
 
年金については職場を退職するので本来は厚生年金(共済年金?)→国民年金に切り替わりますが、海外に行くので支払い義務はなくなります。
海外滞在中年金を払わなくても、いわゆる「カラ期間」になり、加入期間としてはカウントしてくれます。しかし、年金額には反映されない(将来の受け取り額が少なくなる)のと、滞在中は有事の際に遺族年金や障害年金が支給されなくなります。
 
任意加入という形でお金を払えばそれらの懸念は無くなります。金額は国内にいる場合と同じで1人年間20万円弱。妻と合わせると4年で120万円ほどです。
(ちなみにオーストラリアで留学する場合は現地で社会保険料などを払うことはないようです。)
 
任意加入をするかについては人によるようですが、留学経験者にも相談して支払うことにしようと思っています。(手続きは間に合わないので日本にいる家族に委任。)
 
年金については私もよく仕組みを理解しておらず今回調べてみて分かりました。こちらのサイトなど良ければ参考にしてください。

税金関連

2022年分の住民税の支払い、確定申告などは間に合わず、こちらも家族にお願いするか一時帰国の際に行うつもりです。

その他

携帯電話の解約は直前に。

最後に

以上、日本を離れるための手続きを列挙してみました。実際にオーストラリアでの生活を始めてみて、これが必要だった、などあれば後日書きたいと思います。
 
正直なところ面倒で退屈な作業の連続でした。
ToDoリストを作って印刷し、終わったら横線で消すを繰り返すことで、前に進んでいる感を出して、なんとかやりきりました。
 
というか、人って普通に生きているだけでこれだけたくさんの制度や契約を利用しているんですね。
これまであまり意識してなかったので、そこは新鮮な驚きでした。
 
次回はオーストラリアで生活を始める準備について書きたいと思います。