集中治療医のStudy Melbourne

麻酔科系集中治療医が家族4人でオーストラリア・メルボルンへ博士課程留学!初めての海外研究生活、メルボルンライフの模様をお送りします!

車の事故 後日談

約1ヶ月前に車の事故について書いた。今回はその続き。

taku-fcb.hatenablog.com

 

前回の記事では事故当日にClaimをかけたところまで。

保険会社指定の自動車整備会社で車の修理をするのが本来の流れのようだったが、とりあえず何もせずに待っていた。

同僚からの情報

保険会社からの連絡を待っている間、同僚から色々と情報収集した。アドバイスとしては、

  • 自分が悪いかもと思っても、それを言う必要は全くない。起こったことをただ報告すればよい。
  • 普通に走れる状況ならLiability(どちらに責任があるか)を保険会社が判断するまで、車の修理はせずに待っていればよい
  • Liabilityに関しては70:30とか微妙な数字になることはあまりなく、多くの場合50:50 or 100:0になることが多い
  • 50:50であれば、各自が自分の車の修理分を負担することになるのが普通なので、修理せずにそのまま乗り、Claimは取り下げることが可能(どうしても修理したいならしてもいいけど、色々と高くつくかも)
  • 相手が100%の責任ならそれで車を修理する、逆に自分が100%の責任の場合もどのみち保険を使うことになるので一緒に自分の車を修理してもらうとよい

という内容だった。

 

要は、保険はなるべく使わない方が良いということ、そしてClaimは状況を見て取り下げることが可能ということだった。

 

というのも、保険を使うにしてもexcessを払う必要があるし、一度でも使ってしまうと、更新時に「過去◯年間に事故を起こしたことがありますか?」という項目がYesになり、保険料がかなり上がってしまう、らしい。日本の等級制度に相当するものだと理解。

(「保険の使用の有無は将来の保険料に影響しない」と説明するサイトもあって本当のところはちょっとよく分からない。が、保険の仕組みを考えると上がるのは当然な気もする。)

 

ちなみにexcessとは自分が払う限度額みたいなもので、その分は自己負担、それ以上の費用が発生した場合は保険会社がカバーするというもの。excessは契約時に自分で設定できる(私たちは700ドル前後に設定していた)。当然、excessを高く設定するほど保険代は安くなるという仕組み。(正直、この辺はあまり理解せずに契約していた。)

保険会社との電話(その1)

その後、数日ごとに「車の修理の予約をしよう」みたいなメールが来ていたがスルーしていた。

 

すると、2週間ほどしてついに「予約をするか電話をして状況を説明してください」みたいなメールが来たので、勇気を出して直接保険会社に電話をしてみた。

 

保険会社からは車の修理の状況を聞かれたが「必ずしも修理が必要な状況ではないのですが、、、責任の割合はどういう感じですか?」とモゴモゴ言っていたら「Liabilityが分かってから修理するか決めたいってことね、おっけーおっけー」と言われた。(よくあるパターンのようだった。)

 

そして「Liabilityはまだ分からない。もう少し詳しい状況を知りたい、PDF送るから記入してスキャンしてメールで送って。」と言われた。「Claimをかけるときに一通り記入したけどな」と思いつつも「わかりました」と言って、数日後に事故の状況を図付きで簡潔に記載したものを返送した。

 

ここからまた待ちのフェーズ。

車は相変わらず普通に走っていたし、傷や凹みも見慣れてきたし、なんなら知らない間に傷も増えていたし、修理する気はどんどん薄れていった。)

保険会社との電話(その2)

そしてついに先日保険会社から連絡が。

「相手方の保険会社と話した結果50:50ということになった。」とのこと。

 

その後の説明は、速くてよく聞き取れなかったが多分「こういう場合、こちらとしてもclaim取り下げてくれてもいいんだけどどうする?」的なことを言っていた気がする。

 

よく理解できなかったので、「修理もしないのでクレーム取り下げでOK?」と聞いたらSure. No problem.と言われた。おー。

 

そして同僚のアドバイスに従い「今後の保険契約時に過去の事故歴としてカウントされませんよね?」と確認。「カウントされないので申告する必要なし」との返答をもらい終了。

 

ちなみに同僚は保険会社に聞くべきことをリストにして渡してくれていた。めっちゃ優しい。その時は手元になかったが一番大事なことは聞けたので本当にありがたかった。

これにて一件落着

今回の事故で車にも心にもそれなりにダメージを負ったが、金銭的なダメージはなかった。

 

保険は使わないに越したことはない(当たり前)、そして保険会社としてもClaim取り上げは全く問題なし(むしろ負担が減るので歓迎)だということがわかった。

 

保険会社が交渉を全てやるということで、その時点で幾らかの金銭的負担 or 将来の保険料値上がりを覚悟していたが、50:50にも関わらずその必要がなかったのは意外だった。

 

日本ではどうだったか...よく覚えていない。が、少なくとも英語に不安のある状況では個人でのやり取りは相当辛そうなので、このシステムはありがたい。

(もっと小さい事故(ちょっと擦っちゃったとか)は個人間で済ましている友人もいるようだが、自信は全くない。)

 

ということで、事故の件は1ヶ月ほどで一件落着!

皆さんはくれぐれも安全運転でお過ごしください。(2回目)