集中治療医のStudy Melbourne

麻酔科系集中治療医が家族4人でオーストラリア・メルボルンへ博士課程留学!初めての海外研究生活、メルボルンライフの模様をお送りします!

IELTSと私の英語力

ここから何回かは英語の勉強について書きたいと思います。
 
留学には英語の問題が常につきまといます。
私を含めた純日本人には特に切実な問題です。
 
最近は臨床留学であれ研究留学であれ、英語試験のスコアを提出するよう求められることが多いと思います。
 
そして、英語試験の二大巨頭といえば、TOEFLとIELTSです。私はIELTSのスコアが必要でしたので準備をして試験を受けました。北米はTOEFL、英国やオセアニアはIELTSというなんとなくの棲み分けはありますが、どちらのスコアも使えるパターンも多いです(換算表がある)。
 
ちなみに日本ではTOEICや英検がメジャーですが、これらのスコアを提出すればOKというところはあまり見たことがありません。

IELTS(アイエルツ)とは

日本ではTOEFLに比べ認知度が低い(私も知らなかった)ですが、正式名称はInternational English Language Testing。
 
詳細は今さら私が語るまでもないので、ググるwikipediaなど見てください。
 
簡単に言うと
・世界共通の英語能力試験
・日本の数カ所で受験が可能(TOEFLと違い家でのオンライン受験はない)
・academicとgeneralの2種類(多分大抵の場合はacademicを選択)
・Reading&Listening&Writing&Speakingの4セクション
・受験方式はCBTと紙ベースの2種類あり
・セクション毎のスコアと合計スコアが算出される
・受験料は1回25000円ぐらい
という感じです。
 
R&L&W&Sの4セクションに分けて評価というのはTOEFLと全く同じですが、最大の違いはSpeaking。
TOEFLではマイクに向かって解答を吹き込むのに対して、IELTSに関しては試験官との対話形式です(録音はされる)。どちらがやりやすいかは人によるようです。(TOEFL受けたことないのでわかりません。)
 
受けてみるとわかりますが、まあよく出来た試験で、まぐれでいいスコアを取るなんて無理そうというのが実感です。(だからこそ世界的に受け入れられているんでしょう。)
 
対策としては、
・そもそもの英語力を高める(こっちがより大事)
・試験形式に慣れる&対策する
の両輪で勉強を進める必要があります。
対策本やサイトが豊富なTOEFLに比べると、IELTS対策は少し情報が少なめですが、まあ調べると色々出てきます。おすすめの教材やサイトなどは別の記事で紹介します。

私の英語力

IELTS受験前の私の英語力は、大雑把に言うと以下の通りです。
・Reading:英語の医学論文は苦労なく読める
・Listening:海外映画はなんとなく言ってることは分かるが字幕なしでは楽しめない
・Writing:余り書かないから分からない
・Speaking:海外旅行は普通に楽しめる 簡単な会話はできるが自分の考えをしっかり述べるのは無理
 
ちなみにこれまで英検やTOIEC含め、英語系の資格試験の受験歴はありませんでした。

IELTSスコア全公開

さて、IELTSに関しては2019年12月に初めて受験し、以後合計6回受験しました(月1〜2回のペース)。そのスコアは以下の通りです(スコア大公開!)。
 ① R 9.0, L 6.5, W 6.0, S 5.5, overall 7.0 
 ② R 7.5, L 8.0, W 6.5, S 6.0, overall 7.0
 ③ R 8.5, L 8.0, W 7.0, S 5.5, overall 7.5 
 ④ R 8.0, L 7.5, W 6.5, S 7.5, overall 7.5 
 ⑤ R 9.0, L 8.5, W 7.0, S 6.0, overall 7.5 
 ⑥ R 9.0, L 8.0, W 7.0, S 6.5, overall 7.5
 
インプット系(ReadingとListening)は強く、アウトプット系(WritingとSpeaking)は弱いという、日本の英語教育の強みと歪みを見事に反映した結果です(人のせいにするな)。
私の英語力のほとんどは、日本の受験戦争で勝ち抜くために鍛えたものですので、実用性に乏しいのは仕方ないですね。
ということで試験を受けていた期間はアウトプット系2つの対策ばかりしていました。
 
もう一つ、各セクションのスコアは多少上下がありますが、トータルスコアは期間を通して差がなく、ちょっとだけ上昇しています。先ほども書きましたがまぐれでハイスコアが出たりしない、英語力をよく反映する試験なんだと思います。

目標スコアはいくつか?

求められるスコアは留学先によって異なるので確認が必要です。
私の場合は「overall 7.0以上、Writing 7.0、他3セクション6.0以上」が条件でした。
 
実は最初は各セクション7.0以上と勘違いしていました。
6回目を受けた後もせっかくなので各セクション7.0以上を目指そうかと思いましたが、新型コロナウイルス感染症の第1波でそれどころではなくなったのと、お金と時間をかけてやるぐらいなら出願の準備とかに時間をかけた方が良いというアドバイスをもらってやめました。
確かに、中国人やインド人留学生などは平気で8.5とか9.0(要は満点)を取ってくるそうで、7.0前後でスコアが0.5上がったところで目くそ鼻くそと言ったところなのかもしれません。
 
ちなみにですが、ネットで調べると、オーバーオールスコアを0.5上げるのに3ヶ月ぐらいかかると書かれています。実際私もそんな感じでした。
 
留学ブログを見ると、英語の勉強に2〜3年かかったという人も結構いるようです。早めに準備を始めましょう。

最後に

いかがでしょうか?
IELTS、初めて聞いたよ、という人も多いと思います。少しはイメージを掴めたでしょうか?
 
語学力は一朝一夕で伸びるものではないので、コツコツ勉強するのがよさそうです。
 
もっと具体的なイメージを掴みたい人は、(費用はかかりますが)とりあえず一度受験してみるというのが手っ取り早い気がします。
 
各セクションの雑感、対策はまた別の記事で紹介したいと思います。