集中治療医のStudy Melbourne

麻酔科系集中治療医が家族4人でオーストラリア・メルボルンへ博士課程留学!初めての海外研究生活、メルボルンライフの模様をお送りします!

IELTS スピーキング対策

今回はIELTSのスピーキングについて書きます。
4つの科目な中で最も苦労した、というか半分トラウマになったのがスピーキングです。

試験の形式

スピーキングは試験官との対話形式です。会話は録音されて後で採点に使われます。
全部で3つのパートに分かれています。
 
Part 1(4〜5分)
 簡単な自己紹介の後、身近なテーマに関する一般的な質問をされます。
 
Part 2(3〜4分)
 テーマが書かれたタスクカードが渡されます。準備時間1分の後、1〜2分間話します。その後試験官から1−2個質問されます。
 
Part 3(4〜5分)
 Part 2に関連したより一般的な質問をされます。

感想

スピーキングでは1つ忘れられない思い出(トラウマ)があります。
確か2回目か3回目の受験だったと思います。
 
Part 1で、必死に考えて30秒ぐらい喋った後、試験官が真顔でこう言いました。
 
”What do you mean?”
 
…え?(驚きすぎて多分声も出た)
 
頭の中ではジャスティンビーバーの曲が再生されます。”What do you mean ~~♪”
そして嫌な汗が噴出し、もちろんその後は散々な出来でした。
(というか散々喋ってWhat do you mean?って言われるぐらいだから最初から「何言ってんだこいつ?」ぐらいな出来だったのでしょう。)
 
ひどいよ、ひどいよ、、、。
 
とまあ、そんなこともありましたが、最終的にはなんとか納得できるレベルにはなりました。

対策

まずIELTSの形式に合わせた対策についてです。
Part 1については、100-200個の想定質問(ネットで調べた)に対して一通り答えられるようにしました。人によっては答えを完全に暗記していく人もいるようです。(私はそこまではしなかった。)
 
Part 2については対策はなかなか難しいですが、ポイントとしては自分の得意な話に持ち込むこと、そして必ずしも本当のことを話す必要はないということです。
 
Part 3については...あまり具体的な対策が思いつきません。
 
では、肝心のスピーキング力をどうやって鍛えたかというと...?

オンライン英会話

DMMやレアジョブなどの比較的安価なものをやりました。
毎日1レッスン(25分)受けられて、月額で5000−6000円払うという感じです。
 
講師はフィリピンの方が多いですが、皆さん陽気で優しいですね。
最初は「なんだか恥ずかしい」みたいな抵抗感があり緊張しましたが、陽気な笑顔で褒めてくれるところ、素晴らしいと思います。
というかオンライン英会話、素晴らしいシステムだと思います。便利な時代になったなあ。(昔はどうしてたんだろう?)
 
欠点としては、IELTS対策をピンポイントにできる教材・講師がほとんどないこと。一部のものは追加料金を払えば可能みたいですが。

IELTS対策ができるオンライン英会話

1日25分のオンライン英会話に加えて、IELTSの試験形式での練習が必要と思います。
私が使ったのはマイチューターのIELTS対策です。
 
こちらは月額ではなく、◯レッスンで◯円という感じの料金体系でした。(例えば50レッスンで3万円弱など。)
 
値段が安いとはいえないですが、日本の企業や団体が提供しているプログラムや対策塾よりは安価だと思います。
普通に生きてて英語を喋る機会が少なかったので、少々の出費は投資だと思ってやりました。
 
デメリットとしては、やはり先生が優しすぎてあまり厳しい評価をもらえないことでしょうか。(それでも講師が結構しっかりしていて有用なフィードバックはもらえました。)

スピーキング対策本

最初は上記だけやっとけばなんとなくできるようになるかなと思っていたのですが、自分のスピーキング能力が全然ダメだと気づいて、基本的な教科書的なものもやることにしました。使ったのはこれです。

結局一番役立ったのは、、、

上記の対策をして頑張っていたのですが、結局一番スコアが良かったのは、留学先の研究室に挨拶をするためにオーストラリアを訪れた直後に受験した回でした。
 
滞在は5日ほどでしたが、その間ボスに自己アピールをしたり、研究室周辺の色んな人と英語で話しました。
 
そのおかげか帰国直後のIELTS本番でもある程度スラスラ言葉が出てきて、手応えがこれまでで一番良く、スコアも過去最高でした。(そしてその後はそれを以上のスコアは取れませんでした。)
 
結局英語を話す時間を少しでも確保するというのが一番大事なんですね。
 
英語で仕事をする、英語を母国語とする友人や恋人がいる人はそれだけで相当恵まれた環境だと思いますので、それを活かすのが良いでしょう。
 

最後に

いかがでしたでしょうか。

まとめると、オンライン英会話でほぼ毎日英語を話す機会を確保しつつ、IELTS対策ができるオンライン英会話にも投資し、あと基本的な教科書もやりました。

とにかく英語を話す時間が長いのがよさそうなので、そういう環境があれば積極的に利用するのがよさそうです。